お部屋探しをしていて、家賃の安さや広さに惹かれて和室の物件が気になっているけれど、おしゃれにできるか不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
賃貸の畳の部屋をおしゃれな空間にしたいと思っても、手持ちの洋風家具と合わないかもしれないと悩んだり、古い印象にならないか心配になったりしますよね。
私も以前、和室のある賃貸物件に住むかどうかで、レイアウトやインテリアのコーディネートについてすごく迷った経験があります。
実は、最近のインテリアトレンドを取り入れると、6畳の一人暮らし用から10畳の広めのお部屋まで、畳の部屋をとてもモダンで洗練された空間に変えることができるんです。
人気のジャパンディスタイルを意識したり、家具の配置を少し工夫するだけで、洋室にはない落ち着きとセンスの良さを両立できます。
一方で、フローリングマットを敷く際のカビやダニの対策、退去時の原状回復や費用の問題など、賃貸ならではの注意点も気になるところですよね。
この記事では、私自身の経験や学んだことをもとに、おしゃれで快適な和室ライフを楽しむためのレイアウト術から、退去費用で損をしないための管理方法まで、まるごと丁寧にお伝えしていきますね。
少しでもあなたのお部屋作りのヒントになれば嬉しいです。
畳の部屋をおしゃれな賃貸にする魅力とレイアウト
和室って「ちょっと古いかも…」と思われがちですが、実はすごくポテンシャルが高い空間なんです。
ここでは、なぜ今あえて和室を選ぶのがおすすめなのか、そして和の空間をモダンに変える具体的なレイアウト術について、一緒に見ていきましょうね。
賃貸和室を選ぶメリットと経済的な利点
家賃を抑えてインテリアに投資できる
賃貸のお部屋探しをしていると気づくかもしれませんが、和室のある物件は、同じ広さや立地の洋室と比べて家賃が安く設定されていることが多いですよね。
これは、どうしても「フローリングの洋室が良い」という方が多く、需要と供給のバランスで和室の賃料が下がりやすくなっているからです。でも、見方を変えれば、これはすごく大きなチャンスかなと思います。
毎月の家賃で浮いたお金を貯金に回すのも良いですが、その分を上質な家具やおしゃれな照明、ラグなどのインテリアアイテムに投資してみてはいかがでしょうか。結果として、妥協して選んだ狭い洋室よりも、ずっと豊かで洗練された暮らしが実現できるはずです。
畳ならではの機能性と癒し効果
畳の原料である「い草」には、私たちの生活を快適にしてくれる自然の力がたっぷり詰まっています。
例えば、お部屋の湿気を吸い取って乾燥しているときには放出してくれる「調湿効果」や、足元からの冷えを防いでくれる「断熱効果」などです。
また、フローリングと違ってクッション性があるため、足音や物を落としたときの音を吸収してくれる高い防音性も備えています。
何より、あのい草の優しい香りは、仕事から帰ってきたときにホッとできる癒しの効果がありますよね。
自然素材に囲まれる心地よさは、和室ならではの特権だと思います。
古い物件を選ぶときのチェックポイント
ただ、和室の物件は築年数が古いものが多いのも事実です。築40年以上の物件も珍しくありません。
古い物件を選ぶ際に気をつけたいのは、お部屋の見た目だけでなく、耐震性や水回りの設備です。
特に1981年以前に建てられた物件は「旧耐震基準」の可能性があるため、安全性については契約前に不動産屋さんにしっかり確認しておくことをおすすめします。
また、断熱材がしっかり入っていないとお部屋が寒く感じることがあるので、窓周りの状態やエアコンの効き具合なども、内見のときによくチェックしてみてくださいね。
【豆知識】和室の広さの基準
一口に「6畳」と言っても、地域や建物の種類によって畳1枚の大きさが違うのをご存じですか?
「京間」「中京間」「江戸間」「団地間」などがあり、同じ6畳でも団地間は少し狭く感じることがあります。
家具を買う前には、必ず実際のお部屋の寸法をメジャーで測るようにしてくださいね。
ジャパンディスタイルで作るインテリア
和と北欧のミックス「ジャパンディ」とは

和室におしゃれな家具を置きたいけれど、どうすればいいか分からない…と悩んでいる方にぜひおすすめしたいのが、「ジャパンディ(Japandi)」というインテリアスタイルです。
これは、日本の伝統的な「和(Japan)」のミニマリズムと、北欧(Scandi)の温かみのある実用的なデザインをミックスした、世界中で大人気のスタイルなんです。
和室の「引き算の美学」や余白を大切にする感覚と、北欧家具のシンプルで自然の温もりを感じるデザインは、実はとっても相性が良いんですよ。
これを意識するだけで、「和室=ダサい」というイメージが一気に払拭されます。
アースカラーを基調とした色選び

ジャパンディスタイルを成功させる一番のコツは、カラーコーディネートにあります。
畳の色は、新しいときの若草色から、時間が経って黄金色に変化していくまで、すべて自然由来の「アースカラー」ですよね。
だからこそ、家具やファブリックもアースカラーでまとめるのが正解です。
ベースをベージュやブラウン、アイボリーなどの温かみのある色にして、そこに北欧らしいくすみグリーンやミントカラーなどをクッションやラグで「差し色」として少しだけプラスしてみてください。
和室特有の重たさがなくなり、ふんわりと明るい空間に仕上がりますよ。
自然素材のアイテムで統一感を出す
色味だけでなく、素材感にもこだわるのがおしゃれ上級者への近道かなと思います。
畳がい草という自然素材なので、家具もウォールナットやオークなどの「無垢材」、あるいはラタン(籐)や麻などの天然素材を選ぶと、空間全体がすっきりと馴染みます。
逆に、スチールやアイアンなどの金属をたくさん使った家具や、ツヤツヤのプラスチック家具などは、和室に置くとどうしても「浮いて」見えがちなので、取り入れる場合は小さめのアクセント程度に留めるのが無難かもしれません。
6畳一人暮らしの視覚的拡張テクニック
狭さを感じさせない家具選び
一人暮らしの定番である6畳の和室は、コンパクトで生活しやすい反面、ちょっと家具を置いただけで狭く感じてしまうこともありますよね。
限られた空間を広く見せるためには、「高さのない家具」を選ぶことが絶対に欠かせません。
背の高い本棚やタンスを置くと、お部屋の中に圧迫感が生まれてしまいます。
また、奥行きがあまりないスリムな家具や、脚が細くて床がたくさん見える家具、天板がガラスになっているテーブルなどを選ぶと、視線が奥まで抜けるのでお部屋全体がスッキリと広く見えますよ。
抜け感を作るベッドの配置術
6畳のお部屋で一番場所を取るのがベッドですよね。このベッドをどこに置くかで、お部屋の印象も生活のしやすさも大きく変わってきます。
一般的な縦長の6畳の場合、ベッドの配置は主に3つのパターンが考えられます。
私が特におすすめしたいのは、長辺の壁にピタッとくっつけて配置する方法です。
こうすることで、お部屋の真ん中に四角いまとまった空きスペースができるので、そこに小さなラグを敷いて座椅子を置けば、和室ならではのくつろぎ空間をしっかりと確保できますよ。
| ベッドの配置位置 | 視覚的効果と生活動線 | レイアウト上の注意点 |
|---|---|---|
| 壁付け(長辺) | 部屋の中央にまとまった床面積を確保でき、床座の生活スペースを取りやすい。 | 空間が縦長に強調されるため、手前に背の高い家具を置くと圧迫感が出やすい。 |
| 窓側(短辺) | ドアを開けたときの手前側が最も広く感じられる。 | ベランダへの出入りが制限されたり、窓からの冷気や結露の影響を受けやすい。 |
| ドア側(短辺) | 部屋の奥の窓側に、日当たりの良いリビング・作業スペースを作れる。 | ドアの開閉スペースとぶつからないか、搬入ができるかの事前確認が必須。 |
床座を取り入れたくつろぎスペース
和室の醍醐味は、なんといっても床にゴロンと寝転がったり、座ってくつろげることですよね。
せっかくの畳なので、ソファを置く代わりに、座り心地の良い大きな座椅子や、ビーズクッションを置いて「床座(ゆかざ)」の生活を楽しんでみるのも素敵です。
もしどうしてもソファが欲しい場合は、脚のないローソファを選ぶと、和室の雰囲気と見事にマッチして、リラックスできる和モダンな空間になりますよ。
10畳のゾーニングで広々空間を実現
広いからこそ必要な空間の仕切り
10畳の広さがあると、一人暮らしならかなりゆとりがありますし、ダブルベッドを置いて二人暮らしをするのにも十分な広さですよね。
でも、広いからといって家具を壁に沿ってただ並べるだけだと、生活感が丸見えになってしまい、なんだか散漫な印象になってしまいます。
そこで大事になってくるのが「ゾーニング」です。
ゾーニングとは、寝る場所、食事をする場所、リラックスする場所など、お部屋の中で「空間の役割」を分けるテクニックのことです。
オープンシェルフを使ったゆるやかな間仕切り

10畳の和室をゾーニングするときに大活躍するのが、背板のない「オープンシェルフ」です。
これをベッドスペースとリビングスペースの間に置くことで、光や風を通しながらも、ゆるやかに空間を仕切ることができます。
完全に壁で区切ってしまうわけではないので、10畳の広々とした開放感を損なうことはありません。
シェルフには、お気に入りの本や観葉植物、ちょっとしたオブジェを飾ると、ディスプレイとしても機能してお部屋が一気におしゃれになりますよ。
部屋の形に合わせた家具の配置
10畳のお部屋が「長方形」なのか「正方形」なのかによっても、家具の配置のコツは変わってきます。
正方形のお部屋は、実は長方形に比べて奥行きを感じにくく、少し狭く見えてしまう傾向があります。
正方形の場合は、お部屋を漢字の「田」の字のように4つに割るイメージで家具を配置し、真ん中に十字の通り道(動線)を作ると、スッキリと暮らしやすくなります。
長方形の場合は、空間を左右にパキッと2つに分けて、「手前がリビング、奥が寝室」のようにすると、生活のメリハリがつきやすいかなと思います。
アースカラーとロースタイル家具の選び方
空間を広く見せる低めの家具
和室のインテリアを考える上で、「ロースタイル」は絶対に外せないキーワードです。
日本の家屋はもともと床に座って生活するように作られているので、目線が低くなるように設計されています。
そのため、背の高い洋風の家具を持ち込むと、天井が低く感じられて圧迫感が出てしまうんです。
ローテーブル、ローボード(テレビ台)、ローソファなど、とにかく「低いもの」を選ぶことで、天井までの空間に余白が生まれ、リラックスできる洗練されたお部屋に近づきます。
直線的なデザインでモダンさをプラス
和室をおしゃれに見せるもう一つのコツは、家具の「形」にこだわることです。
よく見てみると、和室って畳のヘリ、障子の格子、襖の枠など、「直線」がたくさん使われていますよね。
だからこそ、家具も直線を基調としたシンプルなデザインを選ぶと、空間全体にまとまりが出ます。
丸みを帯びたポップなデザインの家具は、和室の直線的な美しさとは少しケンカしてしまうことがあるので、メインの家具にはスッキリとしたフォルムのものを選ぶのがおすすめです。
アクセントカラーの上手な取り入れ方
全体をアースカラーでまとめつつ、少しだけ個性を出したいときは、アクセントカラーを上手に使いましょう。
モダンでスタイリッシュな雰囲気が好きなら、黒やアイアン素材を少しだけ取り入れると、空間がピリッと引き締まります。
また、北欧風の明るさを足したいなら、マスタードイエローやブルーグレーなどを、クッションカバーや小さめのファブリックパネルなどで取り入れると、とってもおしゃれですよ。
季節に合わせてカバーを変えるのも、手軽に気分転換ができて楽しいですよね。
畳の部屋をおしゃれな賃貸で維持する管理と注意点
ここまで、和室をおしゃれに見せる方法をお伝えしてきましたが、素敵な空間を作った後は「どうやってキレイに保つか」がとても重要になってきます。
賃貸だからこそ知っておきたい、トラブルを防ぐためのお手入れや退去時のルールについてお話ししますね。
畳の湿気コントロールとカビダニ予防策
畳の呼吸を妨げない換気の基本
畳の原料であるい草は、湿気を吸ったり吐いたりする「呼吸」をしています。
これが和室の快適さの秘密なんですが、現代の気密性が高い賃貸マンションなどでは、この湿気がお部屋の中にこもりがちになってしまいます。
湿気が溜まると、残念ながらカビやダニが爆発的に増える原因になってしまいます。これを防ぐためには、とにかく「換気」が命です!
できれば1日に1回は、お部屋の窓やドアを2箇所以上開けて、風の通り道を作ってあげてください。
これだけで、畳の健康状態は劇的に良くなります。
掃除機のかけ方とお手入れの頻度
ダニは、ホコリや人間の髪の毛、食べこぼしなどをエサにして繁殖します。
だから、こまめなお掃除も大切です。
畳に掃除機をかけるときは、必ず「畳の目(い草のライン)」に沿って、ゆっくりと優しくかけるようにしてください。
目に逆らってゴシゴシかけてしまうと、い草が傷ついてササクレの原因になってしまいます。
理想を言えば、3日に1回くらいは掃除機をかけたいところです。
普段はフロアワイパー(ドライシート)でサッと撫でるだけでも、表面のホコリが取れてキレイを保てますよ。
梅雨時や冬場の湿気・結露対策
湿気が多い梅雨時はもちろんですが、実は冬場も注意が必要です。暖房で暖まったお部屋と外の冷たい空気の温度差で、窓ガラスに結露が発生しますよね。
この結露の水分が床に落ちて畳が吸ってしまうと、そこからカビが生えてしまうことがあります。
窓の結露はこまめに拭き取ったり、結露防止シートを貼ったりして対策しましょう。
また、湿度が高い時期はエアコンの除湿機能や、専用の除湿機を活用して、お部屋の湿度を60%以下に保つように心がけると安心かなと思います。
フローリングマット直敷きに伴うリスク
簡単DIYに潜むカビの危険性
「どうしても和室を洋室っぽくしたい!」と思って、畳の上に直接フローリングマットやウッドカーペットを敷き詰めるDIY、最近SNSなどでもよく見かけますよね。
手軽にお部屋の雰囲気を変えられるので魅力的に見えますが、実はこれ、賃貸のお部屋ではすごくリスクが高い行為なんです。
畳の上に通気性のないマットをピタッと敷き詰めてしまうと、畳が呼吸できなくなってしまいます。
その結果、畳とマットの間に湿気が閉じ込められ、気がついたときには畳の表面がカビだらけ…なんて悲惨なことになりかねません。
防湿防虫シートの正しい使い方
もし、どうしてもフローリングマットなどを敷きたい場合は、絶対にそのまま敷くのはやめましょう。
敷く前に畳をしっかりと掃除して乾燥させた上で、必ず「防湿防虫シート」を畳とマットの間に挟んでください。
ホームセンターなどで売られている、ホウ酸塩などが含まれた専用のシートがおすすめです。
シートを隙間なく敷き詰めることで、カビやダニの発生リスクをかなり抑えることができます。
それでも、数ヶ月に一度はマットを少しめくって、風を通すなどのメンテナンスは必要になってきます。
見た目と衛生面のリスクバランス
個人的な意見としては、フローリングマットを敷くと洋室との間に変な段差ができたり、ドアの開け閉めがしにくくなったりすることもあるので、あまりおすすめはしていません。
せっかくの自然素材である畳の良さを消してしまうだけでなく、退去時にカビが生えていて高額な修繕費を請求されるリスクを考えると、畳のままおしゃれに見せる工夫をする方が、ずっと安全で賢い選択ではないかなと思います。
家具の凹みを防ぐ保護マットの選び方
重い家具を置くときの必須アイテム
畳の上に本棚やベッド、脚の細いソファなど重い家具を直接置くと、どうしても畳がい草ごと凹んでしまいます。
また、デスクワークなどでキャスター付きの椅子を使うと、動くたびに畳が擦れてボロボロになってしまいますよね。
これらを防ぐためには、家具の下に保護グッズを敷くのが鉄則です。
でも、保護マットなら何でも良いわけではありません。素材選びを間違えると、かえって畳を傷める原因になってしまいます。
滑り止めゴムが畳を傷つける理由
絶対に避けてほしいのが、裏面に滑り止めのゴムやシリコンのツブツブがついているカーペットやマットです。
このゴムの突起が、畳のい草の繊維の隙間にガッチリと食い込んでしまいます。
その状態で上を歩いたり椅子を動かしたりすると、強力な摩擦が起きて、い草がブチブチとちぎれてしまうんです。
また、裏面が全面ゴムになっているものは通気性が全くないので、先ほどのカビ問題にも直結してしまいます。
通気性の良いコルクやい草マットの活用

畳を保護するためには、通気性が良くて畳に優しい素材を選ぶのが正解です。
クッション性を重視するなら、大判のコルクマットやEVA樹脂のジョイントマットがおすすめです。
ただし、敷きっぱなしはNGなので、時々めくって換気してくださいね。
和室の雰囲気をそのまま活かしたいなら、畳と同じ素材で作られたい草の「上敷き(ござ)」を敷くのも良いアイデアです。
椅子を使う足元だけなら、必ず「畳用」と書かれた裏がツルツルしているチェアマットを選びましょう。
| 保護材の種類 | メリットと特徴 | 注意点・リスク |
|---|---|---|
| コルクマット・ジョイントマット | クッション性が高く、重い家具のへこみやキャスターの移動から畳を守る。 | 湿気がこもりやすいため、防湿シートの併用や定期的な換気が必要。 |
| い草の上敷き(ござ) | 和室の景観を損なわず、通気性を維持したまま保護ができる。 | 液体をこぼすとシミになりやすい。定期的な陰干しが効果的。 |
| 畳用チェアマット | キャスターの摩擦や汚れを防ぐ。局所的な保護に最適。 | 必ず裏面に滑り止め(ゴム突起)がないものを選ぶこと。 |
経年劣化と原状回復ガイドラインの基本
国土交通省のガイドラインを知ろう
賃貸にお住まいの方が一番心配になるのが、「退去するときに畳の張り替え費用を請求されるんじゃないか?」ということですよね。
この不安を解消するために知っておいていただきたいのが、国土交通省が出している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」というルールブックのようなものです。
これによると、賃貸物件を退去する際の原状回復(お部屋を元の状態に戻すこと)にかかる費用は、すべてを入居者が負担するわけではない、と明確に示されています(出典:国土交通省『「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について』)。
※あくまで一般的な目安ですので、正確な情報や最新のガイドラインは国土交通省の公式サイトをご確認くださいね。
どこまでが大家さん負担になるのか
普通に生活していて自然に古くなったり傷んだりしたものについては、「経年劣化」や「自然損耗」と呼ばれ、原則として修繕費用は大家さん(貸主)が負担することになっています。
毎月払っている家賃の中に、そうした自然な傷みの修繕費も含まれているという考え方ですね。
例えば、畳が日当たりで青色から茶色に日焼けして色が変わってしまった場合や、普通に歩いていて少し擦れてしまった場合、家具をずっと置いていた場所とそうでない場所で日焼けの色ムラができた場合などは、入居者が費用を負担する必要はないとされています。
入居者が気をつけるべき故意・過失とは
一方で、入居者が費用を負担しなければならないケースもあります。
それは「故意・過失」や「善管注意義務違反」があった場合です。
難しく聞こえますが、要するに「うっかり飲み物をこぼしたのに放置して大きなシミを作ってしまった」「保護マットを敷かずにキャスター椅子を使って畳をボロボロに破ってしまった」「換気をサボってカビを大量に発生させてしまった」といったケースですね。
普通に気をつけて生活していれば防げたはずのダメージについては、退去時にお金がかかってしまうので、日頃のちょっとしたお手入れが本当に大切になってきます。
退去時の費用負担と特約事項の確認ポイント
契約書に潜む特約事項の落とし穴
ここで、和室の物件を借りる際に一番気をつけてほしい最重要ポイントをお話しします。
先ほど「自然な日焼けなどは大家さん負担」と言いましたが、実は賃貸借契約書の中に「特約」というルールが書かれていると、話が変わってくることがあるんです。
契約書に「退去時の畳の表替え(表面の張り替え)費用は、傷みの理由に関わらず借主(入居者)の負担とする」といった内容が書かれていて、それにハンコを押して契約してしまうと、退去時に費用を請求されてしまう可能性があります。
入居前の現状確認と写真撮影のすすめ
お部屋を借りる前や契約のときには、家賃の安さだけでなく、この「特約事項」に畳の費用負担についてどう書かれているかを、穴が開くほどしっかり確認してくださいね。
そして、無事に入居することになったら、荷物を運び込む前に、お部屋の隅々まで状態をチェックしましょう。
もし最初から畳に傷やシミがあった場合は、必ず日付がわかるように写真を撮って、不動産屋さんや管理会社に報告しておくことが大切です。
こうしておくことで、退去のときに「あなたが付けた傷ですよね?」と言われてしまうトラブルを未然に防ぐことができます。
トラブルを避けるための心構え
契約や法律に関することは少し難しく感じてしまうかもしれませんが、自分の身とお金を守るためにとても大切なことです。
もし特約があって畳の費用負担が入居者側になっていると分かったら、入居直後から防湿シートを敷いたり、保護マットを徹底したりと、傷ませないための予防をしっかりやっていきましょう。
退去時の費用請求などで「おかしいな?」と思うことがあれば、一人で悩まずに専門窓口に相談してみてくださいね(全国の消費生活センターの窓口は、独立行政法人国民生活センターの公式サイトから調べることができますよ)。(参考:独立行政法人国民生活センター)。
最終的な判断や交渉は、ご自身の責任のもとで専門家にご相談されることをおすすめします。
畳の部屋をおしゃれな賃貸で満喫するまとめ
和室のデメリットをメリットに変える
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
「畳の部屋=おしゃれじゃない」というイメージは、少し変わりましたでしょうか?
和室は古いから、手入れが面倒だから…と敬遠されがちですが、見方を変えれば、家賃を抑えながらも、広くて落ち着きのある空間を手に入れられる大きなチャンスでもあります。
ジャパンディスタイルのように、アースカラーや自然素材の家具を取り入れたり、背の低い家具で広々とした抜け感を作ったりすることで、和室ならではの魅力を最大限に引き出した、モダンで洗練されたお部屋を作ることができますよ。
毎日のちょっとしたお手入れが鍵
もちろん、畳というデリケートな自然素材と一緒に暮らしていくためには、洋室とは違った気配りが必要になります。
フローリングマットを敷く際のリスクを知っておくことや、こまめな換気、目に沿った掃除機がけなど、日々のちょっとした「予防的メンテナンス」が、お部屋を美しく保つ最大の秘訣です。
そして、契約時の特約事項をしっかり確認して、退去時のルールを理解しておくことで、お金の不安をなくして心から安心して暮らすことができますよね。
あなたらしい素敵な和室ライフを
和室には、フローリングにはない柔らかさや温もり、そして日本人が昔から大切にしてきたホッと落ち着く空気が流れています。
ぜひ、今回ご紹介したレイアウトの工夫や管理のコツを取り入れて、あなた自身の美意識をたっぷり詰め込んだ、妥協のない素敵なお部屋作りを楽しんでくださいね。
この記事が、あなたが「畳の部屋 おしゃれ 賃貸」での新しい生活を、ワクワクしながらスタートさせるための背中を押すきっかけになれば、私としても最高に嬉しいです。素敵なお部屋との出会いがありますように!