古い団地の賃貸でおしゃれなインテリアを楽しみたいけれど、和室の洋室化やキッチンのDIY、押入れの収納、2DKのレイアウトなど、具体的にどう進めればいいか悩んでいませんか。
ネットのブログやSNSで素敵な実例を見ると憧れる反面、原状回復のルールやふすまの存在感が気になって、なかなか一歩を踏み出せないという方も多いかもしれません。
ですが、築年数が経っているからこそのゆとりある空間やレトロな雰囲気を活かせば、新築にはない自分らしいお部屋を作ることができるんです。
今回は、制約を味方につけて、無理なく自分好みの心地よい住まいを作るヒントをたっぷりとご紹介します。
古い団地賃貸のおしゃれなインテリア術
賃貸のお部屋作りで一番気になるのが「退去時に元に戻せるか」という点ですよね。
でも最近は、便利なアイテムがたくさん登場していて、元の状態を傷つけずに印象をガラッと変えることができるんです。
ここからは、具体的な場所ごとの工夫やテクニックを見ていきましょう。
原状回復できる床材の選び方
お部屋の印象を大きく左右するのが床です。床面積は広いので、ここを変えるだけで一気に理想の雰囲気に近づきますね。
賃貸の原状回復を前提とする場合、接着剤や釘を使わずに「既存の床の上に置くだけ」の床材を選ぶのが基本中の基本です。
よく使われるのが、フロアタイルやクッションフロア、そしてタイルカーペットなどです。
それぞれに特徴があるので、お部屋の用途に合わせて選ぶのがポイントかなと思います。
| 床材の種類 | クッション性 | 水・汚れ耐性 | 防音性 | 傷・凹み耐性 |
|---|---|---|---|---|
| フロアタイル | △(硬め) | ◎ | △ | ◎ |
| クッションフロア | 〇 | ◎ | 〇 | △ |
家具をたくさん置くリビングなら、重みで凹みにくいフロアタイルがおすすめです。
一方で、下の階への生活音が気になる団地暮らしでは、防音性のある少し厚めのクッションフロアを選ぶのも賢い選択ですね。
ペットと一緒に暮らしている方なら、滑りにくい加工がされたものを選ぶと安心です。
専用の貼ってはがせる両面テープを併用すれば、ズレを防ぎつつ綺麗に原状回復ができますよ。
賃貸の和室を洋室化するDIY
古い団地といえば、立派な和室があることが多いですよね。
この和室を洋室風に変えたいという声は本当に多いんです。
畳の上に直接クッションフロアやウッドカーペットを敷くDIYが人気ですが、ここで絶対に気をつけたいのが「湿気によるカビの発生」です。
※DIYを行う際のカビ対策や防虫対策は、あくまで一般的な目安です。建物の環境によってはカビが発生し、退去時に多額の修繕費用(原状回復費用)がかかるリスクがあります。
正確な情報は管理会社等の公式サイトや賃貸借契約書をご確認いただき、最終的な判断は専門家にご相談ください。
作業をする日は、晴れて乾燥した日を選ぶのが鉄則です。
床をしっかり掃除して完全に乾かしてから、畳と床材の間に防虫・防ダニ・防カビ効果のある専用シートを敷き込むとより安心かなと思います。
自然な仕上がりになる「流し貼り」
木目調のフローリング材を敷くときは、「流し貼り」というテクニックを使うと、まるで本物のフローリングのように自然に仕上がります。
一列目の最後にカットして余った端材を、次の列のスタート地点として使うことで、木目の継ぎ目がランダムになり、とてもリアルでおしゃれな空間になりますよ。
少し手間はかかりますが、完成度がグッと上がるのでぜひ試してみてください。
キッチンのDIYでおしゃれに

団地のキッチンは、ステンレスのシンクや蛍光灯の明かりで、どうしても冷たい印象になりがちですよね。
でも、ちょっとした工夫でカフェみたいなあたたかみのある空間に変身させることができます。
まずは、色のトーンを統一すること。例えば「グレー、黒、シルバー」といった3色に絞って、電子レンジやケトルなどの家電をマットブラックで揃えるだけでも、ごちゃごちゃした生活感が消えて洗練された印象になります。
さらに、シンク下の収納扉に木目調の「貼ってはがせるリメイクシート」を貼れば、冷たい印象が一気に和らぎますね。
収納を増やすアイデア
100円ショップのアイテムやお手頃な木材を使って、壁面に小さな棚を作るのもおすすめです。
調味料や可愛いパッケージの食材を「見せる収納」にすることで、お料理のモチベーションも上がりますよ。
押入れ収納をおしゃれに見せる

大容量でありがたい反面、奥行きが深すぎて使いこなしにくいのが「押入れ」です。
襖(ふすま)があるだけでどうしても昭和っぽさが出てしまうので、いっそのこと襖を外して「見せる収納(オープンクローゼット)」にしてしまうのが、最近のトレンドですね。
襖を外したら、突っ張り式のハンガーラックを設置してお洋服をおしゃれに掛けたり、カラーボックスや本棚を中に入れて空間を立体的に使ったりするのがおすすめです。
押入れの奥はどうしても暗くなりがちなので、クリップライトやLEDのテープライトを少し足してあげると、まるでお店のディスプレイみたいに素敵な雰囲気になりますよ。
2DK間取りのレイアウト戦略

古い団地に多い「2DK」や「3DK」の間取りは、ひと部屋が4.5畳〜6畳と少しコンパクトなことが多いです。家具を普通に置くと窮屈に感じてしまうかも。そんな時は、部屋を区切っているふすまや引き戸を思い切って外すか、常に開けっ放しにしてみてください。
ダイニングキッチンと隣の部屋を繋げて「広めのリビングダイニング(1LDK風)」として使うと、風通しも良くなり、視覚的にとても広く感じられます。
また、家具の背を低くすることも大切なポイントです。
ローソファや、ヘッドボードのないベッドを選ぶことで、目線が抜けてお部屋の圧迫感をぐっと減らすことができます。
古い団地賃貸のおしゃれなインテリア実例
ここからは、古い団地の良さを活かした具体的なインテリアスタイリングの実例やアイデアをご紹介します。
新築の真似をするのではなく、古いからこそ出せる「味」を楽しむのがコツですよ。
和室と北欧インテリアの融合

和室を無理やり100%洋室にするのではなく、和の良さと北欧デザインの温かみをミックスした「ジャパンディ(Japan + Scandi)」というスタイルがとてもおしゃれです。
畳の上に天然木を使った低めのベッドを置き、リネンやコットンなどの自然素材のカバーを合わせるだけで、驚くほどナチュラルでリラックスできる空間になります。
そこに、北欧らしい幾何学模様のラグやクッションをアクセントとして取り入れると、単調にならず、洗練されたモダンな印象をプラスできますね。
レトロな古道具を活かすコツ
築年数の古いお部屋には、ピカピカの新品家具よりも、少し時間を経た「古道具」やヴィンテージ風のアイテムがよく似合います。
骨董市やリサイクルショップで見つけた古い食器棚や、アイアン脚のテーブルなどを主役にすると、空間全体に深みが出ます。
経年変化を味方につける
古い建物の柱や鴨居の色と、アンティーク調の家具のトーンを合わせることで、建物の古さが「おしゃれな背景」に変わります。
観葉植物をたくさん取り入れて、無骨な家具と自然の緑を組み合わせるのもおすすめのスタイリングです。
剥がせるのりで壁紙をリメイク
お部屋の雰囲気を劇的に変えたいなら、壁紙のリメイクに挑戦してみるのもアリです。
賃貸でも使える「貼ってはがせる粉のり(不織布用)」を使えば、輸入壁紙などの素敵な柄をお部屋のアクセントとして取り入れることができます。
糊を作る時は、ダマにならないようにお湯で溶かし、しっかり時間を置いて馴染ませるのが綺麗に貼るコツです。
壁紙は乾燥や温度変化で少し縮む性質があるので、柄合わせの時はほんの数ミリ重ねて貼ると、後から隙間が空くのを防げますよ。
壁の一面だけをレンガ調や北欧柄にするだけでも、お部屋のランクがグッと上がります。
無垢材家具で経年変化を楽しむ
古い団地での暮らしととても相性が良いのが、無垢材を使った家具です。
無垢材のダイニングテーブルやシェルフは、定期的にオイルやワックスを塗り込んで手入れをすることで、年々味わい深い色合いに変化していきます。
「手入れをしながら長く大切に使う」という丁寧な暮らしのスタイルは、何十年も大切に住み継がれてきた団地という空間のストーリーと綺麗にリンクします。
新品にはない、自分だけの家具に育てていく過程を楽しんでみてくださいね。
古い団地賃貸のおしゃれなインテリア総括
今回は、古い団地賃貸のおしゃれなインテリアを作るためのアイデアや、原状回復を守りながら楽しむDIYのコツをお伝えしました。
床材の選び方や和室の洋室化、押入れの活用など、一見するとハードルが高そうに見えることも、便利なアイテムを使えば意外と簡単に楽しむことができます。
建物の古さをネガティブに捉えるのではなく、レトロな魅力や自分らしさを引き立てるキャンバスとして楽しむことで、日々の暮らしはもっと豊かになるはずです。
ぜひ、できるところから少しずつ、あなたらしい心地よい空間作りを始めてみてくださいね。
DIYを始める前に要チェック!初心者でも失敗しない「垢抜け部屋の基本ルール」はこちらで解説しています。
